平成9年4月にJA須崎市(須崎市)、JA葉山(津野町葉山地区)、JA土佐久礼(中土佐町久礼地区)、JA上ノ加江(中土佐町上ノ加江地区)の1市1町1村の4JAが合併し土佐くろしお農業協同組合が誕生しました。当地区は高知県の中西部に位置し、須崎市・中土佐町は土佐湾に面し、津野町葉山地区は須崎湾に流入する新荘川の上流に位置する中山間地になっています。
地区内の面積は須崎市135.4平方キロメートル(耕地面積率8%)、中土佐町久礼・上ノ加江地区92.7平方キロメートル(耕作面積率9%)、津野町葉山地区66.7平方キロメートル(耕地面積率7%)と、耕地面積が極端に少なく、1戸あたりの耕作面積は50アール程度となっています。
このように1戸あたりの耕作面積は狭隘でありますが、地形は北側に山を背負い南は太平洋に面しており、平野部は年間平均気温16.5℃前後と温暖な気候を利用した施設園芸や早期米栽培が盛んで、海岸傾斜地では果樹栽培、山間部では茶葉の栽培が行われています。
特に施設園芸においては、須崎市を中心に古くからキュウリの栽培が盛んでしたが、最近はミョウガ栽培が主力となっており、全国一の販売額を誇る主要産地となっています。
農業協同組合は、協同組合の精神である「一人は万人のために、万人は一人のために」(相互扶助)を合言葉に、農業従事者が協同の力で経済的・社会的地位の向上を図ることを目的につくられました。現在、全国のJAではこの協同組合精神に基づきJA綱領を定めています。JA土佐くろしおでは、このJA綱領を基本理念としています。